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- 2004年11月3日(水・祝)新潟県中越地震 現地報告
- 新潟中越地方を震源地として発生した今回の地震は、特に震源地に近い地域に大きな被害をもたらしています。11月3日現在でも、5万人を超える方が避難所生活を余儀なくされています。当初の10万人以上から半減したとはいえ、その災害の規模を物語る数字です。
- 未だ多くの方々が避難所生活を強いられている大きな原因は、ライフラインの復旧が未だ行き渡っていないところにあります。もちろん、道路の補修、復旧が夜を徹して進められる一方、電気、ガス、上下水道の復旧も、全国の自治体職員、関連企業などの応援もあって、急ピッチで進んではいます。関係者の皆さんのそうしたご尽力に心よりの敬意を表しています。11月7日を目標に、大方の目処をつけたいと地元自治体の関係者の言葉もあり、来週以降、被災地の状況には、また大きな動きがあるかと考えています。
- ただし、今もなお、今日4日の午前中にも震度5強を観測するなど、余震が続いており、ライフラインがたとえ復旧したとしても、心理面において、自宅に戻ることに恐怖感を抱かれる方もおられ、こうした点でも、こころのケアの重要性が強調されなければなりません。
- また、自宅が全壊するなど、戻りたくても戻れない方も多くおられます。山古志村、塩谷地区の方々など、道路が寸断され、自衛隊、警察などのヘリコプターで救出された皆さんは、日常の移動の手段も乏しく、各地の体育館などに避難をされています。こうした皆さんの仮の仮といっても良いと思いますが、とりあえずの安住の地として、国や地方自治体などが経営している宿泊施設を使っていただくことを早急に検討し実現する必要があると考えています。今回、大きな被害を受けた小千谷市や十日町周辺は、豪雪地帯としても有名なところです。現地はここ数日の日中、とても暖かい日が続きましたが、そう遠くない日に雪が降り始めないとも限りません。いったん雪が降るとその積雪量は相当なものとなり、ライフラインの復旧活動、避難所支援活動に支障がでることはもちろん、その状況で体育館など現在の避難所での生活を続けることは苦痛以外のなにものでもありません。
- 当分の間もとの場所に戻ることが出来ないと現時点で認定される方々については特に、一刻も早く、仮の仮ともいうべき場所を定め、そこで多少とでも通常に近い生活を送ってもらえるような環境を整えることが求められています。
- ただし、ここには留意点があります。今回の被災地における地域ごとの人間関係は大変に密接で、個々として個人的な希望や要望を率直に言えないような状況が見られます。たとえば、個々では、ボランティア団体などNPOや自衛隊が用意したテントに移りたくても、周りの目を気にして移ることが出来ず、体育館に留まるようなケースが報告されています。さらには、地域単位での移動を申し出ても、出来るだけ故郷の近くにおられたいのか、現時点ではお断りになるケースもあるようです。しかし、冬はもうそこに来ています。そこは、あくまでも仮の仮ということや地域単位での移動である(すなわち、コミュニティは守られる)ことも説明、説得して移っていただかなければならないと考えています。
- 救援物資については、全国からのお志のお陰で、現時点では選択的な受け入れをする状況となっています。避難所の状況把握も行き届いた今日、大変落ち着いた、救援物資の受け入れと配給が進んでいます。ただし、認識されている避難所以外で非難生活を送っておられる方々もおられ、そうしたところに情報が行き届いておらず、2日段階でも雨水を煮沸して飲んでおられるご家族もおられたとの報告もありました。その点、公平性を重んじる役所ではなく、ボランティア団体などのNPOの働きに大きな期待が寄せられ、実際にきめ細かくニーズの掘り起こしとサービス提供に努めている方々もおられることをご報告いたしておきたいと思います。