2007年11月3日、8日(3日のあとに続きます) 神戸新聞

自民が連立打診

県内議員ら反応複雑
自民の大前繁雄衆院議員(兵庫7区)は「衆参のねじれで国会が進まない状態を打開するために大いに考えられる策。憲法改正を視野に入れれば、公明と組んでいては実現は難しいという判断もあるのでは」と分析した。同党の末松信介参院議員(兵庫選挙区)は「政策実現を優先した判断だろう。だが新テロ対策などで大げんかしながら、一方で手を結ぼうとする姿勢が国民にどう映るか」と複雑な表情。
民主の辻泰弘参院議員(兵庫選挙区)は「政権交代を目指してやってきたのに、連立と言われても唐突過ぎる」。市村浩一郎衆院議員(比例近畿)は「ようやく政権交代が見えてきたときに、自民のご都合主義に軽々に乗るべきではない。連立拒否は当然の判断だ」とした。同党兵庫県連の杉尾良文幹事長は「大反対だ。選挙に勝ったときには、民主党を散々たたいたのに、参院選で大敗し、立場が弱くなればすり寄ってくる」と拒否反応を示した。
公明党兵庫県本部の野口裕幹事長は「一つの選択肢だが、余りにやぶか
ら棒。連立を組む公明にとって面白い話ではない。選挙を考えたらあり得ないことだ」と不快感をあらわに。赤松正雄衆院議員(比例近畿)は、民主が拒否したことで「合意形成が難しくなり、首相も選挙せざるを得なくなってしまうのでは」と話した。
 


小沢代表が続投表明

県内有権者 会見に渦巻く賛否
洲本市の農業藤野康さん(71)は「今回のドタバタは有権者に分かりにくく、いくら釈明しても理解しがたい。連立を望んだ代表を続投させ、民主党は何がしたいのか」と批判。尼崎市の会社員藤塚茂之さん(27)も「一度辞めると発言したことが問題だ。撤回しても国民の信頼は戻らないだろう」と話した。
一方で、続投を支持する声も。姫路市の特定非営利活動法人(NPO法
人)理事長、前川裕司さん(52)は「『衆院選に政治生命を懸ける』という言葉に潔さがあった」と評価。辞任表明で党の「力量不足」に触れた点も「党の現状を冷静に見ている」ととらえる。
尼崎市のまちづくり会社「TMO尼崎」の伊良原源治取締役(58)は「結局、小沢さん以外では選挙を戦えないということ。総選挙を全力で戦うと強調していたが、大切.なのは選挙の後、ということを覚えておいてほしい」と注文を付けた。
総選挙を控える県関係の衆院議員らは混乱の余波を測りかねている。
民主の両院議員懇談会に出席した市村浩一郎氏(比例近畿)は「政権交代への前向きな決意をあらためて共有できた。あとは自分自身が頑張るしかない」とすっきりした表情。土肥隆一氏(同)は「反省の言葉通り、今後は民主的な党運営を」と注文。「続投を受け入れだ我々の選択が吉と出るか凶と出るか」と気を引き締めた。
自民の木挽司氏(兵庫6区)は「参院選の大勝で浮ついていた民主党内
が、混乱を経て引き締まったのでは」と警戒。公明の赤松正雄氏(比例近畿)は「行き詰まった政治情勢を何とかしたいという与野党トップの認識は一致しており、政策協議実現の可能性は残っている」と指摘した。